インバウンドマーケティングとコンテンツマーケティングの違いについて。

2012年は、検索エンジン環境が大きく変わりました。
Googleのパンダ・アップデート、ペンギンアップデートを中心としたアルゴリズムアップデートによって、今までのSEO対策やプロモーション手法について、大きく転換が求められるようになってきました。

そんな変化の中で注目されている、海外発の新しいWebマーケティング手法として「インバンドマーケティング」と「コンテンツマーケティング」というものがあります。

今回は、それぞれの用語と違いについて説明していきます。

インバウンドマーケティングとは?

みなさんは、インバウンドマーケティングという言葉を聞いたことがあるでしょうか。

米国のHubspotというツールベンダーが提唱しているウェブマーケティングの考え方で、簡単に言ってしまうとコンテンツをたくさんつくって、見込客を集めて、最終的にはお客様にしましょうというものです。(同じような考え方として、コンテンツマーケティングという言葉がありますが、こちらについては後ほど説明します。)

具体的なプロセスとしては、以下の様な流れになります。

  1. 自社製品に関係があり、見込客にとって価値あるコンテンツを提供(ブログや電子ブック、動画など)
  2. コンテンツが魅力的であるほど、ソーシャルで口コミがされて広がる
  3. 見込客に意味あるキーワードをコンテンツに盛り込むことで、検索エンジン経由での来訪が期待出来る
  4. メルマガや電子ブックダウンロードで個人情報を取得(メールアドレスなど)、定期的なコミュニケーションにより見込客を育成、顧客化

2~3年前に流行った「フリー戦略」や「オウンドメディア(自社メディア)」という考え方も関連してくる部分が結構あります。

コンテンツマーケティングとは?

コンテンツマーケティングは、既存顧客や見込客に対し価値のあるコンテンツを作成・共有していくことで、読者の関心を引き寄せ、自社の利益につながる行動を起こさせるというマーケティング手法です。

2000年前後に生まれた言葉と言われていますが、概念としては決して新しいものでは無いため、マーケティングを得意としている企業の多くは体感として取り入れていると言えます。

インバウンドマーケティングが具体的なプロセスや手法について説明しているのに対して、コンテンツマーケティングはどちらかというと考え方といった印象です。
時代によって普及しているメディアやデバイスも違ってくるので、コンテンツマーケティングのほうがより原理原則に近く汎用性がありそうです。

インバウンドマーケティングはコンテンツマーケティングの一部である。

ここまでの説明では、インバウンドマーケティングとコンテンツマーケティングの違いは分かりにくいと思います。

ここでコンテンツマーケティング業界で有名な、Robert Roseさんの考え方が分かりやすいのでご紹介したいと思います。

私はコンテンツマーケティングを、コンテンツを使ってより価値の高い顧客を育てるための幅広い実践法と捉えています。一方、インバウンドマーケティングは、基本的には販売プロセスを促進するための手法であり、その意味においてはコンテンツマーケティングの一部分だと私は考えています。
http://contentmarketinglab.jp/trend-in-usa/content-marketing-world2012-robert-rose-interview03.html

つまり、コンテンツマーケティングはより広義な意味の概念であるため、インバウンドマーケティングはその一部分といった考え方です。

コンテンツマーケティングが目指しているのは、価値あるコンテンツの提供によって一生のファンを育てていくという考え方。
一方、インバウンドマーケティングが目指しているのは、あくまでも自社の商品・サービス販売のためにコンテンツを作成して、ユーザーを育成していくという考え方。
インバウンドマーケティングの方が、より直接的にビジネスに向いた考え方と言えます。

まとめ

インバウンド、コンテンツマーケティングのいずれも、概念自体に大きな違いはありません。むしろある程度マーケティングという概念を理解して取り入れている企業であれば、すでに行なっているものとも言えます。検索エンジンやソーシャルメディアの普及、そしてユーザー行動の変化によって、”売り込まずに売るための方法”が企業規模に関係なくやりやすい時代になったと言えるでしょう。

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著者: 吉田敦彦

 

吉田 敦彦 の紹介

(株)オルカ代表。富士通、DIVAにてERPや会計システムのコンサルティングを経験。その後、戦略系マーケティング会社の役員、マーケティングツール「Ferret」の事業部長及びプロデューサーを経て、オルカを立ち上げる。中小企業を中心としたホームページ戦略や担当者育成・コンサルティング・ツール開発を手がける。

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