規模に関係なく、ネーミングって重要です。どんどん始めましょう。
みなさん、こんにちはカグア!の吉田です。
すぐに使えて実践的なマーケネタをご紹介するマケスタですが、今日の話題は、意外と考えるのが難しいネーミングについてのご紹介です。
ネーミングは連想ゲームのようにxxと言えば○○、といった想起させる重要な役割。
想起させた結果、目的が明確になり、高いCVも期待できるのです。
とは言ってもネーミングってどういう風に決めればいいか分からない!
頑張って捻り出したネーミングも後々になって「やっぱりこんなネーミングのほうがよかった…」と後悔している方も多いはず。
そうならないためにもネーミングはじっくり時間をかけて考える必要があります。
こちらは、あるリード獲得系サイトの1年間のコンバージョン率です。
検索流入において、ブランドワードを含む訪問が5倍近くCVRが高いことがわかります。社名などのブランドワードで検索してもらう事がいかに重要か分かりますよね。
※ブランドワードとは、サンプルとして置き換えております。
やはりCV率が高い理由として、ランディングする以前から既に信頼や認知を獲得できているからと考えられます。
ネーミングを考える際の事例として、SONYの社名の由来についてご紹介しましょう。
実はSONYという名前は、1995年トランジスタラジオにつけたブランド名がもとになっているそうです。
そのときに、考えられた由来がこちら。なんと!言うなれば「サウンド坊や」ということだったんですね。でも、イメージ通りかも。
音『SOUND』や『SONIC』の語源となったラテン語の『SONUS (ソヌス)』と、小さい坊やという意味の『SONNY』—-これは自分たちの会社は非常に小さいが、それにも増して、はつらつとした若者の集まりであるということにも通じます。
そして、その3年後に、社名をソニー株式会社に変更します。ブランド名が社名にもなったわけですね。音楽とチャレンジを本気で攻めに行った、という感じでしょうか。
IT関係でも、楽天などは、株式会社エム・ディー・エムから、ブランド名を社名にしたケースですね。ブランディングされれば、ネーミングは社名をも左右する重要なファクターと言えるわけです。
そして、ネーミングは、小規模事業者にこそ非常に重要なメリットがあると思います。
数億円もするような設備投資の必要もありませんし、商標なども抑えられれば、権利が守られることになるからです。
ただ、そのときに注意すべきはコンセプトに合ったネーミングを考えましょう。
下記は、中小企業のブランディングの成功事例を紹介します。
もちろん、ネーミングだけではありませんが、参考になるところがあるかと思います。
僧侶のカジュアル衣料「オショカジ」
>>bon.コンセプト -オショカジ-
和尚様の作務衣や道具にカジュアルさを加えるといった新しいコンセプトと分かりやすいネーミングが特徴的ですね
プロ向けネジ回し「ネジザウルス」
>>プロフェッショナル用工具メーカーのエンジニア|株式会社エンジニア
潰れたネジでも簡単に外せるといった機能性を表したネーミングです。どんなネジでも取れちゃいそう!
大人のスニーカー「スピングルムーヴ」
>>SPINGLE COMPANY
【spin(スピン)】+常に動き続ける現在進行形の【ing】+【グルグル】回る様子=SPINGLE(スピングル)からの造語のようです。
これらの企業は、ネーミングにおいて、得意分野やターゲットを徹底的に研ぎ澄ましている点が共通しています。得意分野にフォーカスしたのですね。
大きなパイは必ず大手が参入してきます。局地戦に持ち込まなければ資本力が強いほうが勝つのがビジネス。そこは注意したい。
後発であっても、大手ですと、圧倒的なCM投下などで、1つしか無かった座席を取られかねないのです。ほんと怖い。中小企業はそこで戦ってはいけないのです。
ネーミングを考えるときの、基本的な手法はすでに普及しています。まず基礎スキルとして、以下をおさえておきましょう。
コツとしては「シンプルに覚えやすい」は言うまでもありませんが、他者と被らない事がブランドイメージを表すうえで重要な差別化となります。
ターゲットにあった印象の文字を選ぶ
(例:女性向けであれば濁音をあまり入れない滑らかさ、年齢の若い男性向けであれば濁音を含む力強さ)
また、以下のエントリーや、後述の商標検索なども、チェックしておくと良いでしょう。
>>Webサービスの名前をつける時のアイデアいろいろ | Webクリエイターボックス
>>新サービスのネーミングを考えるときに行うべきこと : 管理人@Yoski
>>ネーミングの造語テクニック
尚、『冬のフロスト 上』http://t.co/jsfNkwQqy3は、本日よりkindleセレクト25の対象商品となりました。10%のポイント還元が始まっています。 http://t.co/WzLrCw9AAR
— 東京創元社 (@tokyosogensha) 2013, 12月 13
どんなに小さなサービスでも、考え方でも、名前を付けてみることから始めてみましょう。
例えば、アニメやヒーロー物の必殺技のように、ワクワクした気持ちで、楽しんで。ベタでいいんです。わかりやすいのが一番です。
ちなみにAmazonでも細かなところで、そういったネーミングをしています。
毎月行われる電子書籍の割引サービス(25冊)>>セレクト25
毎日1冊本日限りのセール>>Kindle日替わりセール
(米国のみ)ビデオチャットサポート開始のボタン>>Kindleメーデーボタン
※左側が一般的なネーミング、右側がAmazonの考えたネーミング
ビデオチャットサポート開始ボタンの名称である”Kindleメーデーボタン”なんかは緊急性の高さが分かるネーミングですよね!
とにかく、あなたのサイトやサービス・商品を誰かに薦めてもらうときに、何か1つ目的を絞りウリを伝えやすくする、その時に分かりやすい短くて覚えやすい名前があると便利、ということが重要なのです。
勿論、予算があれば、もちろん抑えたほうが良いのは言うまでもありません。
そこまでコストがかけられないという方は、とにかく先に使い認知をさせる、これにつきそうです。
>><教えて!> 先に商標を使用していれば、商標権侵害にはならないですよね? 【商標登録専門サイト】
勿論もともと、被らないような名前を考えることが大切。こちらの特許庁のデータベースで簡易検索してみましょう。
>>商標を検索する
ネーミングの際に、気を付けなければいけないこともあります。
ネーミングをしたからと言って、すぐに売上が上がるというわけではなく、そこからブランディングをするとなればコストと時間がかかるということです。
高いCVRを期待できるものの、即効性を期待して行うべきではありません。
一方で、信頼が失われるのは一瞬(言いやすい反面、ネガティブな情報も広まりやすい)ですので、ネーミング後は、その使い方や広め方には気をつけましょう。
そして、その紐付けは、通常、座席は1つしかありません。
ネット通販といえば楽天、ネット通販2番手はXXX・・・、とは言いませんよね。「と言えば」は、その人にとっては1つしか無いので、フットワーク重視で、ぜひ取り組んでみて下さい。
さて、翻ってSONYの件ですが、由来を知っている方はおそらく少なかったのではないでしょうか?
しかし、SONYの名前を知らない人はいないはず!
ブランド名はネーミングによって、こうやって自然に、身近なものになっていくんですよね。そのときに、名前ってホント重要!>< なんです。
実は、私もネーミングをすることで世界が広がりました。
私のブログの名前である「カグア!」は、かつよう!グーグルアナリティクスの頭文字からつけました(ですので「!」が付く)。
ネーミングすることによって愛着も湧いてきます。
是非、皆さんも今すぐネーミングすべし!
著者: 吉田 喜彦
GoogleアナリティクスAppギャラリー国内初登録者。Googleアナリティクス公式ヘルプフォーラムLevel10アンサリスト。ブログや講演など啓蒙活動にも余年がない。
大学で統計学を学び大学講師を経て、2013年からはWebアナリストとして専念。朝日新聞社など大手メディアサイトやECサイトなど多数のコンサルティング実績を有する。
主な著書に「Googleアナリティクス基礎講座」(技術評論社)。
カグア!Googleアナリティクス解説Blog http://www.kagua.biz
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